イラストレーター大河原健太のブログ
4月 18th
2:26 AM

都築潤×中ザワヒデキ展覧会

※写真は都築氏のHPより転載


都築潤×中ザワヒデキ展覧会、そしてトークショーに行ってきた。
「これは何か起きてる現場だ!」となんだか胸がザワザワしたので感想などを…


構成は都築氏、中ザワ氏の作品を80年代、90年代、最近の作品と3部に仕切っての展示。
両氏はビットマップとベクターの描画方法の違いを、哲学の問題まで遡るという切り口で制作活動を行っている。

…とここまで書いて字面にすると難しくてなんか硬い感じがした(自分自身どこまで理解出来ているのか怪しい)ので、超噛み砕いて両氏のテーゼを説明します。

〜入学して半年が経ち、親に買ってもらったばかりのmacを触りながら話す美大生A君B君〜

A「PhotoshopとIllustratorって、どっちも絵を描くパソコンのソフトだけど、描き方(操作方法)だいぶ違くない?」

B「確かに、フォトショはピクセルでジャギが出るけど、イラレはそれがないとかね」

A「フォトショは”塗る”って感じなんだけど、イラレは線を引くってかんじなんだよなぁ〜」
B「そうそう!おれはフォトショの方がなんか描いてる感があって好きだな〜」
A「おれは線とかがシャープな質感のイラレ派だな。でかいサイズもデータ軽いし。」
B「でも、なんでそもそもこんなに違うんだろ?手描きだとおれもAも描き方とかたいして変わんないじゃん?」
A「確かに不思議だな〜、まあ、とりあえず課題やろうよ。明日講評だし。」



と、とりあえず、この2人は半年でここまでソフトの特性を理解している時点でかなり優秀だと思います。ちなみに僕は半年たった時点でレイヤーの概念もよくわからなかった。

ざっくりいうと両氏は、それぞれのスタンスでこの違いを作品にしている。(本当はもっといろんなアプローチの作品もあるのだけど…展示をみると分かります)

実際、ベクターとビットマップの問題にぶつかるのは必然的にコンピュータの登場以降(90年代〜)ということになるのですが、僕がこの展示で一番驚いたことが、2人の80年代の作品ですでにかなりイラレ的、フォトショ的な傾向があらわれていたこと。

都築氏(ベクター、いわゆるIllustrator派)
■背景が白い(モチーフをオブジェクトと認識)
■人力コピペ(数枚の作品に同じモチーフを登場させる)
■人力虫眼鏡ツール(例えば犬を描いた絵があるとすれば、そのシリーズとして犬の足をどアップでトリミングして描く)…等々

中ザワ氏(ビットマップ、いわゆるphotoshop派)
■背景がある(画面を一枚絵として認識)
■マチエールがある(絵の具を塗り込む感じ)
■稜線がないものが多い
■絵の具以外の画材をたくさん使っている…等々

今、普通にグラフィックソフトを使っている人ならば、作品を観てすぐにその違いに気づくと思います。
僕はこれらの作品をみて、デジタルとはいえ人間が作ったもので、やはりそれは手で描くことの延長で考えられているんだ!と目からウロコが落ちた。

デジタルの登場で両氏がそれぞれの問題にぶつかるのも、事後的に俯瞰してみるとすごくスムーズに理解できて、それがめちゃ面白い!

絵を描き始めたころから既にmacがある僕らからすると、なかなか実感しにくいけれど、当時コンピュータで絵を描く上で困っていたこと等を聞くとまた興味深い。

例えば都築氏は、

「Photoshopで絵を描くと四角(ピクセルのこと)が出てくる、それが嫌で、画角を大きくすると滑らかな線になるんだけど、拡大するとやっぱり四角!…絶望しました。」

一方中ザワ氏は、その四角のジャギーにマチエールを感じた。と話している。

まるでこれは、初めて使う画材ではないか。悩みが根源的なだけに話を聞いてると、ソフトの、そして絵を描くことの本質に気づけたような気になる。

イラレ・フォトショップ

線・面

動・静

色・形

コンピュータ黎明期に、グラフィックソフトの問題を2人も持っていたということだけでも奇跡的なのに、そんな少数派の中でも描画の方法論が違ってくるとは…。この二人はベクター、ビットマップを切り口にあらゆるものを2項対立化させて語ってくれるので、すごくわかりやすく、物語を感じやすい。面白い関係です。

とにかくオススメの展覧会です。

会期が短いようなので、とりいそぎ感想を書きました。

美学校で行われたトークショーも
べらぼうに刺激的な内容だったので、忘れないうちに書きたいです。

文房堂ギャラリー(東京都千代田区神田神保町1-21-1 文房堂ビル4F

4/20(土)まで!短い!

3月 13th
12:44 AM

今にみてろ

3月 12th
11:49 PM

おれたちに許された特別な時間に

2月 9th
2:20 AM

1月 25th
7:09 AM

生きています

年末から最近にかけて読んだり聴いたりした本やCDなど。

ここ数年でもあまりないくらい見たり聴いたり読んだりしたと思う。

何かそういうのが欲しい時期なのか。

〜読書編〜

「藝人春秋」著:水道橋博士

面白かった。正月実家で一気に読んだ。連鎖して山城新伍の「おこりんぼさびしんぼ」や児玉清の「負けるのは美しく」が読みたくなった。博士と甲本ヒロトが同級生ってすごい。浅草キッドの「お笑い男の星座」も勢いで読了。

「世界が土曜の夜の夢なら」著:斉藤環

面白かった。ずっと気になっていた地方と都市、それぞれの違和感が「ヤンキー」というキーワードで一つの解釈が得られた気がする。ヤンキーは深い。表層のファッションや音楽、バッドセンスだけでは括れない。連綿と続く日本人の土着が強く関係している。表紙イラストの概ねたかさんはチョイスの常連。良い仕事だと思った。こういう作品に関わりたい。

「14才からの社会学」著:宮台真司

面白かった。いろいろ社会の問題を分かりやすく説明しているのだけれど、残っているのが戦後の、いわゆる「3丁目の夕日」的なコミュニティがいかに無くなったのかというくだり。今まで親から聞いたり映画をみたりするけどいまいち分からない世界だった。共同体がいかに細かくなってくか、それで人は幸せになるのか不幸になるのか、なにがいいのかよくわからん。

「ジョジョの奇妙な冒険〜ストーンオーシャン〜」著:荒木飛呂彦

ついに読んだ。スタンドの格好よさや能力とかは面白かったんだけど、主人公が死ななすぎる。めっちゃ体に穴とかあきまくってても次の回では割と普通に生活してるあたりにやや都合良すぎると思った。

「闇金ウシジマくん」著:真鍋昌平

怖かった。前から読んでたけどしばらく離れていたので読んだのは17〜25巻くらい。生ぼくん編の話は特に良かったな。DQNバスター、実際の社会もこんなに乾いてるのか?と思ったけど実際はもっとひどいんだろうな。「ヤンキー」と「HIPHOP」を考えるようになった。真鍋先生の絵は作者の顔が全然見えなくてイイ。

〜音楽編〜

特にHIPHOPを聞いている。自分でも驚いている。ロックンロール的なものが幸か不幸か市民権を得て老若男女が楽しめるようになりリスナーとしてはその様式、記号感につまらなさを感じていた。けれど持たざる者の場所はローカルにあった。先述した「世界が〜」や「ウシジマくん」などを読んでる間、頭の中にラップ的なものが流れ、友達に教えてもらってnorikiyoやtha blueharb、般若などを教えてもらう。the jamの「in the city」のような焦燥を現代に生きる人間としてリアリティをもって感じることができた。

ヤンキーがB-boyファッションを好む理由、ラッパーは文章を書くヤンキーなのかもしれない。良い意味で。

あと、原宿での展示もよろしくお願いします!2/3まで!

http://www.the-blank-gallery.com/

1月 11th
5:25 AM

2013年1月の予定など

年が無事明けた。

年末は例年より暖かく、雨が降っていたけど大晦日は雪だった。

今年は珍しく外での年越しだった。

年が明けて、自分が通っていた小学校の校庭に行き、自分が通っていた頃とはあまりにも変わった

学校を見ていた。どこか変わっていない所を探そうかと思ったけど、無かった。

1月にいくつか展示を控えているため、準備をするために1日には東京へ戻った。

いつもの部屋の机の前に座って、少し落ち着いた。

いつの間に「こちら」に落ち着くようになったのかわからないけれど、自分の故郷をドラマにしていたこれまでが、地元をより「あの時」にしてしまっていたのかもしれない。

これからは思い出と遊ぶ場所ではなく、何かに使う「地点」としていこう。

いつか、大きな作品をつくるようなことがあったら、制作する場所を作りたいと夢想している。

さて、1月の活動は、

http://www.the-blank-gallery.com/

1/19〜2/3まで展示します。

僕こと大河原健太と、大河原健太郎君が奇跡的に同じグループ展に参加することになった。

チョイスや1_WALLに出していた頃、入選してないのにおめでとうという連絡が何件かあり、

よくよく見てみると名前が激似の人物がいるという事を知り、戦慄が走った。あまりの狼狽に、

一度はペンネームとして「夕方の兄貴」に改名しようと血迷ったぐらいだ。

彼との邂逅は自分にとって歴史的な日になることは間違いない。

1/20の「ハナビ」というイベントにゲスト作家として参加します。

http://www.diner868.com/

イベントは1日ですが、カフェ内には何日か展示されるみたいです。

少し新しいことをしたいと思ってます。

こういうところで知らない方々と話すのは、楽しい。

普段家で主にネットを見てる僕にとって数少ない“ハレ”の日。感謝してます。

日下潤一さんの個展「絵と本」

http://www.studio-iwato.com/studio/program/index.html

に、作品を提供しています。何やら、色々な作家さんが描いた「顔」を一冊にまとめるという趣旨のようです。僕もみるのが楽しみです。

と、つらつらと書いてみました。

今年はもっともっと、面白くしたいです。

12月 16th
1:15 PM
午前中、府中美術館へ。
日曜日の公園には
走る人や座る人、老人や子供がいる
座りながらそんな景色を見て
民族
という言葉が浮かんだ。
冬なのに暖かく、マフラーを巻いている首の辺りが汗ばんで、少しちくちくする。
黄色い光の中で
記憶をくすぐっている
思っていることしか思えないと思った。

午前中、府中美術館へ。

日曜日の公園には

走る人や座る人、老人や子供がいる

座りながらそんな景色を見て

民族

という言葉が浮かんだ。

冬なのに暖かく、マフラーを巻いている首の辺りが汗ばんで、少しちくちくする。

黄色い光の中で

記憶をくすぐっている

思っていることしか思えないと思った。

12月 5th
12:37 AM
12月 4th
4:53 AM
11月 22nd
9:42 AM

6時半に目が覚めた。
確か昨日は久しぶりに何もすることがない夜だったから、ポテトチップを買って面白い動画でも見て少し遅くまで起きていようかと思っていたのだけれど、腰の辺りがだるくなったので寝転がったらそのまま寝てしまった。
パイプ椅子がよくないのだろうか、長い時間座れる椅子が欲しいと思った。
起きて、これまた久しぶりにめざましテレビをつけるとファンタジスタ歌磨呂さんが出てて驚いた。
すごくたくさんつくってて、刺激になる。
そのあと、絶対領域広告というわけのわからない特集をやってて、心底くだらないなと思ってYouTubeに切り替えた。
とくにすることもないので、落書きをしようかなと思ったけれど、やめた。
完全に冬の空気になって、思い出すことは浪人時代のことが多い。少しずつ、ピリピリしていた時期だ。それでも、楽しかったなあと思う。あの受験の朝の、透き通った空気が良かったんだ。

展示の最終日なので、仕事を休んでいつもとは反対方向の電車に乗る。横浜線とか、普段乗らない電車はテンションが上がる。

今日は最終日で、今日が終わればとりあえず予定は少し無くなる。
毎日、あまり寝たくなくて、少しだけ休もうと思って床に転がり朝を迎えるパターンが多い。

もっと、ちゃんと本を読んだり、体を鍛えたり、いろいろ考え事とかをしたいのだけれど、今の生活ではそれは無理だな。とも思う。

いつまで続けるか、
そして、いつからはじめるかだ。